クレしん考察

ある意味「最も歴史的」だった、カスカベボーイズ

クレしん映画史上最大の変革となったのは、2003年のカスカベボーイズ以降である。 これは主に、メインスタッフ陣の降板という構造的な理由によるもの。 しかしそれに伴って、やはり製作者が変わると作品の質も変化する。それが今のクレしんムービーに残るも…

クレしんと敬老の日

ここ最近のクレしん映画は、監督もころころ変わって、ネタ尽きた感とか、有名人プッシュしていく感とか、あまり見たくない雰囲気が漂ってきているような気がする。 もちろん資本主義社会のなかで配給会社も必死だから、プロモーションに必死になるのはわかる…

幸福の質と、オトナ帝国

子どもには、社会や哲学を知らないこそ享受できる幸福がある。不思議なことに、人は成長に伴って、だれだれは自分の友達に嫌われているから付き合わないだとか、だれだれはリア充だから仲良くしておいたほうがいいだとか、そういった汚いスクールカースト的…

屈指の傑作ヘンダーランド

僕は1991年生まれである。 ゆとり世代まっただ中である。 世間の評価が一番悪い年代である。中学のとき、クラスの女子のヒカリちゃん(仮名)が、 「ウチら世代って、将来的に上からも下からも叩かれる年代だよね」 と愚痴っていたのを覚えている。ちなみにヒ…