今を生きるのだ

最近読んだ本!

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特に就職してからなんですが……休日を純粋に楽しめず、また今日も無駄に過ごしてしまった、とか思うことが多くありました。研究室時代に、卒業していった先輩が言っていた言葉「休日に何をすればいいかわからない」というものが、当時意味わからんかったけど、今ならとてもよく理解できる。休みが少なかった研究室からいきなり放り出されると、休日になにかするっていう習慣が身についてないので、手持ち無沙汰になって困ってしまう。で結局何もせず過ごしてしまうと、無駄に一日を過ごしてしまったという焦燥感があり、せっかくの休みのはずが不快感だけが残る……

そんなときに読んだのが上記2冊。ちょっと心のもやが晴れた気がします。

 

結論から言うと「無駄に過ごした」とかいう思考そのものがナンセンスであり、今その瞬間を味わうことができればそれでいい。「なにか成し遂げた」というのは、将来の自分のためになることをなにかしたという実感覚を求めてると思うけど、そもそも「将来の自分」が実体がなくて、そこそんなに重要視するべきじゃないなということですね。

たぶん大学院くらいからと思うけど、自分は成長志向に染まってしまっていた。まわりには意識高くて目標のために努力をしている人たちが多くて、そんな彼らに負けないように自分も自然と日々無駄にせず頑張ろうという気持ちになった。結果それなりに成長して目指していた企業に就職できたけど、すると急に次の目標がなくなり、次はどう頑張ればいいのか?と困惑してしまっていた。なので休日にだらだら過ごしてしまうと、自分は今日いったい何をしていたのか?と自己嫌悪になっていた気がする……

そこでこれらの本をよむことで、なんのためにそんなに努力する必要があるのか?ということに気づいた。自分は、せっかく奇跡的な確率で生を受けたので世の中になにか自分の名前を残したいと思っていた節があり(だから漫画や論文を書いているのかも)、そのために日々鍛錬しなければ、と自分を追い込んでいたのだ。それは非常に傲慢な考え方であり、自己評価が高すぎる。これを自己中心性バイアスという。そんなことよりも、限られた時間の中で、眼の前のことに夢中で楽しい時間を少しでも多く過ごすべきだ、ということに気づいた。

いつか落ち着いたらやろ~と思ってたことは今やった方がいい。例えば自分は仕事をリタイアしたら、時間が溶けるような箱庭系シミュレーションゲーム(村を運営して強国にするみたいな)をやろうと思ってたけど、もう今からやってもいいんですよね。あと、まとまった時間ができたらやろうと思っていた、ChatGPTガイドでプログラミングしてみるとかも(そもそも年末年始以上にまとまった時間なんてない)

まあとにかく、日々目の前のことに好奇心をもって、やりたいこと後回しにせずにやろうということだ。人生にリハーサルはなくて常に本番なのだ。

 

2冊とも嫁が乱読家だからこそ読めた本。イェーイ